先日、ある事業所から相談・・・・
退職した人が年金事務所に行って裁定請求をしたが、思いのほか年金額が少ないので、びっくりして大騒ぎ・・・
結局、第三者委員会で調べた結果、次のことが判明・・・
・その事業所では、40年ほど前から、標準報酬月額を2/1~1/4に低くして届出していた。
・当時の事務員さんは、当時の事業主から命じられて当たり前のように行っていて調査を何度もくぐり抜けてきた・・・
・当時の事業主は亡くなっており、息子があとをついているが、最近まで社会保険料が安くなるので労使にとって『得な事』だと認識をしていた・・・
それで、DOするかという相談の中で、
「当時の誤魔化していた保険料の差額を支払えば良いのではないか」
「すでに退職しているので放っておいても大丈夫じゃないか」
という様なことを言うのであるが、説明をしていくうちに、DOもそうはいかないことを理解したようである・・・
現在の幹部連中も保険料を誤魔化しているので、大騒ぎにならないか、という心配のネタに気付いたのであった・・・
よく「社労士と税理士の違いは・・・」という話の中で、税金を少なくすれば会社に喜ばれるが、社会保険料を誤魔化せば時限爆弾を作っているようなものだ、なんていう典型的な事例となったのである・・・ああ・・・
それで、調査の話である・・・
昨日、鎮会議があり終わりの方で時間が余ったので、しばし最近の調査について雑談・・・
あ、私としましては決して調査そのものを否定するわけではありません・・・
ただ、現在は社労士会と機構の間には、なんらの契約や協定も交わされておらず、協議をする場すらもないのであります・・・
「共に年金行政に協力していこう」程度の覚書でもあれば、協力をしない者に対しての働きかけもできるのかもしれないが・・・
なあ~んにもない・・・
例えば、調査の対象の選定方法が偏っているのではないか・・・という疑い・・・
ある監督官が言うには、この元公務員さんたちが行っている調査というのは、選定対象の1/3は呼び出しても応じないという・・・確かにねえ、あまりにも心労がたたって欝病にかかっている人もいるし・・・
社労士が事業所の調査を受けて何百万円もの追加の保険料を指摘されたが、代わりに税理士が行くと払わなくても済んだという話なども結構ある・・・
「保険料が代わると税額が変わり、申告をし直さなければならなくなる、その時に責任とって税務署に説明をしてくれるのか!」
ってな展開が常套手段であろうが・・・
なあんだ、調査で困れば税理士にお願いすればいいのかあ (~-
調査の対象の選定を顧問社労士によって増減する・・・まあ、元公務員が言うんだから確かなんだろうけれど・・・それで我が事務所は真っ先にブラックリストに載っているんだろうなあ、と妙に感心・・・
大都市圏では、逆に調査する方が不足なので、社労士の顧問先の調査はほとんどノーチェック・・・・もっとも社労士によりけりだろうけれど・・・
要するに取りやすいところから取っているのではないか・・・ということである・・・
いや、それでも良い・・・・問題は、顧問先がそれに気が付いたときである・・・・
別段、こういったことがDOのというのではなく、調査はある程度飯のネタであるので痛し痒しなのであるが、なんだかしっくりといかない場面に出会う同業者もおおかろと・・・・
昔・・・ある事業所の調査があった・・・
600万円ほどの追加保険料が予想されたので、事業主を連れて行った・・・
理想的には、顧問社労士がひたすら恐縮して事業主から押印書類を取ってくるのが話の流れであろうが、そんな損な役回りはご免だと、このときは調査を3回やり直した・・・
結果として、1名3カ月の遡及だけで終わった・・・
話はここからである・・・・
しばらくしてからその担当者の席に行くと、何やら机の周囲を片づけている・・・
何ごとかと聞いたら、本省からエライサンが来るので見られてはマズいものを片っ端から廃棄している・・・
見ると、調査をやったときの資料なんかも捨てている・・・
「ええ~、こんなのも捨てるんですかあ。努力の結晶じゃあないですか。」
しかし、本省のエライサンは何の評価もせず、むしろ無能の証しとして取られる恐れがあるという・・・
官僚から見ると、言われた通りに計画通りやってこそ100点だが、無能なので低い点しか取れないんだと言うらしい・・・
「努力の結晶」は、むしろ無能の証拠なのである・・・
「エライサンが来たときに言ったらよいではありませんか。これだけやっているんだと。」
すると、やはり、かつてそのようなことを言って楯突いた人がいるそうである・・・
しかし、官僚は一言、
「エラそうなことを言うな、虫けらが。」
上司が飛んできて、なんてことを言うんだとその場から連れ戻され、なんてことを言うんだとたいそう怒られた・・・
「なあんだ、その虫けらに調査された私は、虫けら以下ですねえ。」と淋しく笑いあったのではあった・・・ああ・・・
今は、その人々が、公務員をクビになり何の武器も与えられずに調査をするハメになっている・・・
そして、我が事務所は二日で27件ほどの調査に対応しなくてはならない・・・
やっぱり、ブラックリストに載っているのかも・・・
1日に13.5件の予定だが、事業主も呼んでいる・・・「来てくれないと知りませんよ~」
初っ端に、80人が加入していない事業所を当てる・・・
その次は、ひたすらしゃべりまくる社長夫婦が登場・・・
次は、入るのは絶対無理という警備会社の社長登場・・・
私の方針としましては、「ありのままを見ていただく」ということであります・・・
さる同業者のように、セッセと偽物の賃金台帳を作ったりはしないのであります・・・
前回の調査では・・・終わりのほうはへとへととなり、1件あたり事業所5分ぐらいで終わったしまった・・・なあんだ、5分でできるじゃあないか・・・
公務員時代、尊大であったこの調査担当者も、今ではネコのようにおとなしい・・・まあね、家に帰れば育ちざかりの子供もいるし、しがみついてでも給料を持って帰らなければ・・・
で、それらの結果は・・・
下記の書類には、なんて書くんだろうなあ・・・
出来たら見せてね(-。-)y-゜゜゜
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まあ、そのような中、ホントに余裕が無いのはわかる事例が出てきた・・・
「不適切支出」なんて書かれると、やっぱり昔のままか~、という理解をする国民もいるんだろうなあ・・・
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