会議の合間にかかってきた電話・・・いつになく丁寧な口調であった・・・
２０年来の付き合いがある事業所の社長である・・・折り入って話があるという・・・
２時間後に事務所にやってきた社長は、いつものような快活さは無かった・・・
本日、自己破産を決断したという・・・弁護士には３日以内に決めておいて下さい、と言われているらしい・・・
それで、今後の見通しを立てたい・・・せめて息子が自立できるようなものを残したい・・・
いまある負債は、今月だけなら何とかなろうが、翌月は無理だ、先月ならなお現金がたくさんあったのだが・・・
むむむ、月末には不渡りを出すという・・・そして、たくさんの取引先に迷惑がかかるだろう・・・中には我が事務所の顧問先もある・・・
まあ、このような事前相談も前例がいくつかあるので、あ～たらこ～たらアドバイスめいたことは言ったのであるが、会社の歴史を知る者だけに、社長が帰った後はため息が出たのである・・・
ただ、ミ～さんからは「労働保険はどうするんですか！離職票もたくさん作るんですよ！」・・・
そうねえ・・・
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